いよいよ海中に漁網を入れてサケを獲ります。
この時期は天気予報をよく見ます。
海が時化ると漁網が痛んだり、流されたりしてしまうので、
漁網の一部や全部を海中から取り出すことがあります。
昔は天気予報の情報量が少なかったため、
漁師は高台から海を眺めたり、風や雲の流れなどから判断したようです。
現在ではきめ細かい天気予報が得られますが、最終的には経験と勘がたよりです。

2-1.網入れ(2023年の様子はこちら)(2022年の様子はこちら2)(2021年の様子はこちら
海底に設置された土俵に漁網を固定します。
土俵にはロープがつけてあって、海上に浮子(アバ)などで目印がつけてあります。
船上では波が立ち、潮の流れがあるため、予定通りに敷設することが大変です。
丸一日かかることもあります。

2-2.操業(2023年の様子はこちら)(2022年の様子はこちら1)(2021年の様子はこちら
通常は朝4時に出港です。定置網にかかったサケを水揚げし、漁港に帰ってきます。
その日の漁獲量にも因りますが、7時前後が漁港に一番活気がある時間です。
サケを大津漁業協同組合に出荷した後は朝食になります。
番屋の朝食は「ちゃんちゃん焼き」と新鮮な刺身です。
定置網にはサケ以外にも様々な魚が入ります。定番刺身は高級魚のマツカワです。
朝食後は、予備網の修理や各種メンテナンス等を行い、14時ぐらいにはその日の作業が終了となります。
また、潮の流れなどで敷設した漁網の形状が崩れた場合は、直す作業をします。
日曜日はお休みです。天候が悪い日はお休みになることが多いです。